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DATE : 2018.10.10

胸の大きさを決めるのは遺伝だけじゃない!胸が小さくなる原因ときれいな胸のつくりかた

胸が小さいという悩みは、多くの女性が抱えているもの。胸は大きいほうがいいということは決してありませんが、サイズに悩んでいる方は、ふっくらとボリュームのある胸を手に入れたいことでしょう。
そこでここでは、もともと胸が小さい、もしくは大人になってから小さくなる原因について、医師監修のもとご紹介します。あなたの胸が小さい理由は、遺伝ではなく習慣にあるかもしれません。

監修:医療法人ビバリータポートサイド女性総合クリニック院長 清水なほみ先生 

人それぞれ顔が違うように、胸にも個性があります

胸の大きさや形は、十人十色。人それぞれ顔が違うように、胸にも個性があります。胸はよく女性らしさの象徴といわれ、それゆえに大きさや形などを気にして自信をなくしてしまう方は多く見られますが、本来は決して優劣を決めるようなものではありません。そもそも、「胸が大きいほうがよい」と感じているのは女性本人なのでしょうか?男性の目が全くなかったとしても、あなたは胸の大きさや形を気にしますか?ぜひ、自分の胸を個性の一つと捉えて、愛着をもってください。

……とはいっても、“理想的な胸”のイメージがある女性は多いことでしょう。中でもよく聞かれるのが、もっと胸のサイズを大きくしたいという声です。胸が小さいことで女性らしい丸みのあるボディラインにならなかったり、胸元の開いた服を着こなせなかったりといった悩みは、周りは気にしていなくても、本人にとっては深刻ものです。

そこでここからは、胸が小さい、もしくはサイズダウンしてしまう原因をご紹介します。原因を知れば、対策も立てやすくなるはず。胸が小さいと悩むみなさん、ぜひチェックしてみてください。 

もともと胸が小さいor大人になってから小さくなる原因は?



「母親の胸も小さいし、自分の胸が小さいのは遺伝のせいだ」……そんなふううに決めつけていませんか?確かに胸のサイズや形は、遺伝の影響も多少受けます。しかし、原因はそれだけではありません。以下のような体調や生活習慣なども、胸が小さい(小さくする)原因になるのです。


女性ホルモンの分泌量が少ないか、バランスが悪い

思春期を迎えると、女性の体はだんだんと変化していきます。これは、女性ホルモンが多く分泌され始めるためで、それに伴って初潮がきたり体全体が丸みを帯びたりといった変化が生じるのです。そして、胸の成長もこの女性ホルモンによるもの。個人差はありますが、思春期から25歳前後にかけて、女性ホルモンの影響を受けて胸が大きく成長していきます。

しかし中には、この期間に十分に女性ホルモンが分泌されない方や、女性ホルモンのバランスを崩す(女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンの2種類があり、健康な体ではどちらも分泌されます)方も。

主な要因としては、生活習慣の乱れやストレス、過度なダイエットなどが挙げられます。何らかの原因で胸が成長する期間に女性ホルモンの分泌がうまくいかないと、胸が成長しない=小さくなる可能性が高いのです。

また、25歳を過ぎてからも、胸は女性ホルモンの影響を受け続けます。思春期から25歳前後の期間に見られるような大きな変化はありませんが、女性ホルモンが胸の中にある乳腺という組織を成長させ、それを守るように脂肪がつくことで、サイズが若干大きくなることはあります。

女性ホルモンは胸の成長だけでなく、女性が健やかな体を維持するために必要なもの。年齢にかかわらず、正常に分泌される状態をつくってあげることが大切です。


姿勢が悪い

猫背だったり、肩が体の内側に丸まっていたり……こうした姿勢の悪さは、胸の形を悪くする原因の一つです。姿勢が悪いと、胸につながる血管を圧迫してしまい、十分に血液が行き届かなくなる可能性があります。すると本来であれば血液に乗って運ばれるはずの栄養が不足し、老廃物の排出もしにくくなって、だんだんと胸のハリが失われていくのです。

また、実際に胸を張った姿勢と猫背の姿勢をとってみると分かりやすいと思いますが、背中や肩が丸まることで、単純に胸が小さく見えます。背筋を伸ばして、正しい姿勢をキープするよう心がけましょう。


サイズの小さいブラジャーを着けている

姿勢が悪いのと同様に、胸を圧迫する小さいブラジャーをつけていることも、胸への血行を悪くする原因になります。カップ部分はもちろん、肩やアンダー部分も締めつけない、自分の体に合ったサイズのブラジャーを選びましょう。


食事の偏りや睡眠不足など、生活習慣が乱れている

食事が偏って必要な栄養を摂れていなかったり、睡眠時間が不十分だったりすると、女性ホルモンが正常に分泌されなくなることがあります。女性ホルモンであるエストロゲンが分泌されず完全に生理が止まってしまうと、胸のハリが失われて、しぼんでしまうリスクがあるのです。また、栄養不足だけでなく、ストレスも女性ホルモンの正常な分泌を妨げる原因になります。


痩せすぎや、ダイエットによる減量

女性の胸は主に乳腺と脂肪とで構成されており、大部分を占めているのが脂肪です。つまり、痩せすぎで胸の脂肪が少ない場合、自ずとサイズは小さくなります。
また、ダイエットによって体についた脂肪を落とすと、当然、胸の脂肪も落ちて小さくなります。さらに、短期間に大幅に体重を減らすような無理なダイエットは、ホルモンバランスの乱れにもつながるので注意が必要です。

 

美胸の条件は、大きさだけじゃない

ここまででご紹介した胸を小さくする原因を減らしていけば、将来的な胸のサイズダウンを防ぐことはできるでしょう。しかし逆に、胸を大きくできるかどうかというのは、また別のお話。医学的に見れば、胸をマッサージや食事で大きくすることはできません。できることといえば、女性ホルモンが正常に分泌される状態を保つことくらいでしょう。

なにより、美しい胸の条件は大きさだけではないはず。肌のなめらかさやハリ、シルエットなども同じくらい重要な要素です。クリームなどを使って十分に保湿したり、サイズがぴったり合ったブラジャーを選んだりすることで、胸の美しさはぐっとアップします。

胸が小さいことに悩んでいる方は、胸がサイズダウンしないように配慮しつつ、さまざまな観点から美しい胸を育てる努力をしてみてくださいね。

胸の大きさは、確かに気になる点ではあるでしょう。しかし「今の胸の状態が自分にとってベストである理由」を探すようにして、自分の胸の長所を伸ばすケアをしてあげれば、きっとサイズにかかわらず自信をもてるようになるはずです。ぜひ自分の胸に愛着をもって、楽しみながら美しい胸づくりに取り組んでみてくださいね!

PROFILE

【監修】清水なほみ先生NAHOMI SHIMIZU

医療法人ビバリータ ポートサイド女性総合クリニック院長
全ての女性が「自分らしい輝きを取り戻す」場として、横浜に婦人科クリニックを開業。婦人科医としての診療のみにとどまらず、漢方やキネシオロジーなどの代替医療も総合的に活用しながら診療にあたる。また、トランスフォーメーショナルコーチ®のテクニックをフルに活用し、ブログでの情報発信やワークショップ、診療内のカウンセリング等で「本来の自分の姿に戻ることで健康を取り戻す」医療を展開している。
https://www.vivalita.com/

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