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DATE : 2020.07.20

40代のバストケア&バストアップマッサージで美胸を叶えよう!

40代になると気になってくる、バストの崩れ。「20代~30代の頃と比べて、形が崩れてきた」「ハリがなくなって垂れてしまうのが怖い」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。バストが崩れる原因はいくつかあり、自宅でも対策できます。そこで美容家の中村ひろ美先生監修のもと、40代でバストが崩れる原因やハリを出すバストアップ方法、美しいバストをキープする方法について解説します。

監修:バスト&ヒップケアサロンTHE BEAUTIFUL代表、(一社)ビューティフルボディセラピスト協会 代表理事、セラピスト養成スクールBEAUTIFUL BODY therapist school主宰 中村ひろ美さん 

40代でバストが崩れる原因とは?


まずは、40代になってバストが崩れてしまう原因について見てみましょう

40代になってバストが崩れてしまう原因

・加齢による女性ホルモンの減少


乳房の内側にある乳腺(にゅうせん)は、女性ホルモンの影響を受けます。女性ホルモンの分泌量が多い20代のうちは、乳腺も活性化しているので、ふっくらとハリのあるバストを保てるのです。しかし、加齢により分泌量が低下してくると、乳腺の組織が退縮し、脂肪組織が多くなることから型崩れが起こりやすくなります。その結果、バストのサイズダウンにつながるのです。

・クーパー靭帯(じんたい)の力の弱まり


クーパー靭帯とはコラーゲン繊維を主成分とした組織で、バスト全体の内側に張り巡らされています。バストの丸み・形を維持できるのは、クーパー靭帯がバストを支えてくれているお陰です。しかしバストが揺れたり、重力の力を受けたりすると、クーパー靭帯が徐々に伸びて、バストを支える力が弱まってしまいます。また、加齢によりクーパー靭帯はさらに弱くなるため、揺れなどの負担が顕著に出やすくなります。現時点では一度伸びたクーパー靭帯を元に戻す方法はないので、日頃のケアや予防が重要です。

・姿勢や食事、睡眠などの生活習慣の影響


毎日猫背で長時間仕事をしている、バランスのよい食事をしていない、十分な睡眠を取っていないなど、偏った生活習慣も型崩れの原因となります。
猫背が長時間続くと、前かがみの姿勢になり、バストにより重力がかかりやすくなります。また大胸筋も縮こまるので、血流が悪化し、バスト上部にそげ感が出やすくなるのです。さらに、毎日の食事にたんぱく質や脂肪が足りないと、バストスキンのハリ弾力が低下し、バストもそげやすくなります。睡眠不足やストレスも女性ホルモンの分泌を乱してしまうため、バストの型崩れの原因となってしまうのです。

・体に合っていないブラの着用


自分の胸に合っていないブラの着用も、バストのたるみを加速させる原因になります。たとえば楽なブラやカップ付きインナーばかり着用していたり、お風呂上がりから何も着用せずに長時間過ごしたりしてしまったりすることで、バストに負担がかかりやすくなります。自分のバストを整えてくれるブラを、TPOに合わせて着用しましょう。 

40代からはじめる!ハリを出すバストアップ方法


次に、バストにハリを出し、大きくする方法について解説します。日々の生活に今すぐ取り入れれば、バストの崩れを防ぐことができるでしょう。

バストにハリを出し、大きくする方法

・筋トレ

バストにハリを出すためには、バストの奥にある大胸筋を鍛えるのがオススメです。筋肉を鍛えることで、削げやすくなったバスト上部のふっくら感を出すことにつながります。筋トレ後はプロテインを飲む習慣を取り入れると、より効率的に筋力をアップできます。

【ウォールプッシュアップ】1セット…30回
1:壁から一歩離れたところで壁に向かって立ちます。
2:手を水平に前に伸ばし、肩幅よりも広げて壁につきます。
3:そのままひじをゆっくり曲げてから元の位置に戻り、「壁腕立て」をします。

筋トレは負荷の軽いものでしたら毎日行ってもかまいませんが、トレーニングはバスト痩せが起こるデメリットもあります。体型や体質によっても変わってくるので、最低週1回、もう少しできる人は週2~3回を目安に行うとよいでしょう。


・エクササイズ

美しくバストアップするためには、姿勢も美しく保つことが重要です。なぜなら姿勢がよくなると、バストへの血流やリンパの流れがアップし、バストが育ちやすい環境になるからです。また、猫背はバストの削げや形崩れにつながります。猫背を解消し、大胸筋を開きバストを持ち上げるためのエクササイズを、姿勢が気になったときに行いましょう。

【美乳の土台をつくる姿勢改善エクササイズ】
1:頭の上に両手を上げます。このとき、肩より前に腕が出ないよう、なるべく後ろに腕を引くことを意識してください。
2:上げた両腕のヒジを、ウエストの両脇に近づけるように引き下ろします。このとき、息を吐きます。肩甲骨が寄る感覚を、しっかり意識することがポイントです。
3:今度は息を吸いながら、両腕を上げます。呼吸と肩甲骨の動きを意識しつつ、両腕の上げ下げを4~5回繰り返します。
4:次にフェイスタオルの両端を持ち、両手を高く上げます。
5:肩甲骨をしっかり動かしながら、タオルが頭の後ろを通るように両腕を引き下ろします。そして、両腕の上げ下げを4~5回繰り返します。
6:最後に、両腕を左右に引き寄せます。このとき、肩甲骨もしっかり動いていることを意識しましょう。

・食生活の見直し

女性ホルモンは加齢とともに減っていきますが、分泌を活性化させる食べ物を上手に取り入れると、分泌低下のスピードを抑えられます。たとえばたんぱく質を含む食べ物は、女性ホルモンの分泌を後押ししてくれます。また大豆イソフラボンは、女性ホルモンと似た働きをしてくれます。下記の食材を取り入れるのはもちろん、バランスのよさを心がけながら和食中心の食事を増やしましょう。

【女性ホルモンの分泌にオススメの食材】
たんぱく質:肉、魚、卵、乳製品など(1日の摂取量の目安:40g〜50g)
大豆イソフラボン:豆腐、納豆、豆乳、味噌など(1日の摂取量の目安:40mg〜50mg)
1日の摂取量の目安については、体重によって異なります。また摂取したものがすべてバストに活かされるわけではないので、少し多めに摂取するように意識するとよいでしょう。


・ストレッチで血行をよく

ストレッチはバストケアにおいて、筋トレとは別のメリットがあります。大胸筋や肩甲骨、背中の筋肉をゆるめることで血行がよくなり、胸に栄養やホルモンが届きやすくなるのです。また、硬さや緊張が取れることで姿勢もよくなります。簡単なストレッチをご紹介しますので、ぜひスキマ時間に取り入れてみてください。

【肩回し】
両手をそれぞれ両肩に乗せ、前後にそれぞれ10回ずつゆっくりと肩を回します。これを1日5セット繰り返します。肩だけを回すイメージで行うと肩関節しか動かないので、肩甲骨を意識することがポイント。後ろに回す時には肩甲骨同士を寄せるように、前に回す時には肩甲骨間を開くように行うと、バストの土台に効いてきます。回数をこなすことを目的とするのではなく、肩甲骨の動きを意識しながら1つ1つの動作を丁寧に行うことを意識すると、効果も高まります。
【上半身伸ばし】
両足を肩幅に開いて立ち、両手を組んだ状態で手首を返し、そのまま上に伸ばして5秒キープします。組んだ手を離しながら、腕を後ろに大きく回すようにゆっくり下ろしていきます。この時、肩甲骨を引き寄せるよう意識しましょう。バスト周りがゆるむので、気付いた時に行います。
デスクワークの方や同じ姿勢が続く作業が多い方は、こわばった体をリセットするためにも、お手洗い休憩などのついでなどに気軽に行ってみてください。デスクワークの場合は、2〜3時間に1回行うとよいでしょう。昼間に行うのが難しい場合は、夕方や夜のおうち時間に試してみてください。体も緩むので、質のよい睡眠にもつながります。


・バストアップクリームを使ってケア

バストアップクリームには、バストにハリや弾力を与えるのをサポートする役割があります。それぞれに配合されているスキンケア成分によって、バストのエイジングを防ぐことにもつながるのです。下記で紹介するマッサージの前に塗って滑りをよくしたり、好きな香りのものを選んで癒しのひと時にしたりと、バストアップ以外にも嬉しい効果があります。 

垂れていない美しいバストをキープするには?


加齢とともにバストが垂れてしまう前の、美しい状態を保つことも大切です。美しいバストをキープする方法について解説します。

美しいバストをキープする方法

・自分に合ったブラをつける

40代のバストは脂肪の割合が増えるため、20代と比べて柔らかくなります。ハリの強い20代用に作られたブラジャーを使っていると、その性能がうまく発揮できず、バストの上部に隙間ができてしまいます。カップがバスト全体を包み込む形のものや、ストラップ・アンダーベルトが太く食い込みにくいものなど、40代向けのブラジャーを正しく使うこともバストケアの一環です。その上で、自分に合ったサイズのブラジャーを選びましょう。

実際のバストサイズより小さめのブラジャーをつけていると、バストを押さえつけてしまうことになるのでせっかくバストケアをしていても胸が育ちません。手持ちのブラジャーが自分に合っているかどうか、下記のポイントをチェックしてみましょう。

【ブラジャーのチェックポイント】
・息を大きく吸ってもカップがきつくない
・カップの上部に隙間がない
・バージスライン(胸とお腹の境界線、カップの下部に当たる部分)が合っている
・アンダーがきつくない
・上半身を動かしてもずれてこない

・バストマッサージをする

バストマッサージを行うことで、リンパの流れや血流が促進され、バストに栄養や酸素、ホルモンが届きやすくなります。毎日バストマッサージで背中やお腹の肉をバストに持っていくように心がけると、バストのキープはもちろん少しずつバストアップも期待できるかもしれません。

【美しいバストを保つマッサージ】
1:肉をバストまで引き上げるイメージで、下腹部からバストのアンダーまでお腹の肉をさすり上げます。
2:バスト周りの筋肉の硬さや緊張を取るため、背中から脇にかけてのお肉をもみほぐして柔らかくします。痛い時は少しずつで構いません。
3:バストサイドを、手のひらでスライドするようにさすります。こうすることで、外側に向いたバストを前に向けます。
4:3でさすったラインを意識しながら、バストを両手で包み中央に寄せたところで3秒間キープします。
5:拳の第二関節で鎖骨の下を内側から外側に向けてさすります。深呼吸をしながらほぐすようにさすることで、デコルテのリンパの流れをよくします。
6:脇のリンパの部分を親指で深く押しながら、肩甲骨を大きく動かしつつ腕を回します。
マッサージの頻度については、大人の場合は朝晩できるとよいでしょう。また、その日に着けたブラのサポート力によって、マッサージの時間を変えることもオススメです。しっかりしたサポートブラをつけている日は、いつもの1.5倍時間をかけて行うと、ブラによる締めつけのデメリット解消になります。


・ナイトブラを着用する

加齢によって乳腺より脂肪の割合が増えると、バストの質感が柔らかくなり、形崩れが起きやすくなってしまいます。睡眠時はナイトブラにつけかえて、バストが流れるのを予防するようにしましょう。ナイトブラは、寝ている間も胸を正しい位置にサポートし、型崩れやクーパー靭帯の伸びを防いでくれます。また、バストが安定することで睡眠の質も上がります。深い睡眠により自律神経が整うと、女性ホルモンも整いやすくなるでしょう。

【ナイトブラの選び方】
まず、寝姿勢によるバスト流れを防ぐには、睡眠時専用のナイトブラを着用します。脇の部分が高く、サイドベルトが太い幅広タイプだと安心です。ただし、呼吸がしにくいほど苦しいものや、身体が疲れてしまうほど強いホールド力のものは睡眠の質が低下してしまうので、注意しましょう。次に、バストの形に添う立体的なカップであることも重要です。カップが平坦だと胸を押さえつけて型崩れの原因になってしまいます。また、伸縮性が高く通気性・吸水性に優れているものだとなおよいでしょう。通気性や吸水性が高いと、更年期のほてりが出た時も快適に過ごせます。
【着用時の注意】
せっかくナイトブラを着けても、正しく着用できていないと効果が薄れてしまいます。着ける際は下から履いて片腕ずつストラップを通し、前かがみになって脇や背中のお肉をカップに流すように微調整しながら胸をしまいましょう。  

まとめ


加齢による女性ホルモンの減少やクーパー靭帯の力の弱まりなどによって、バストは崩れやすくなってしまいます。ですが、生活・食習慣、運動など日々の行動に気をつければ、ハリが出て美しいバストは長くキープできるのです。そのためには、バストアップクリームでケアしたり、自分のサイズに合ったブラジャーを使用したりと、今すぐできることから取り組んでみることをオススメします。

PROFILE

【監修】中村ひろ美HIROMI NAKAMURA

バスト&ヒップケアサロンTHE BEAUTIFUL代表
(一社)ビューティフルボディセラピスト協会 代表理事
セラピスト養成スクールBEAUTIFUL BODY therapist school主宰

トップセラピストとして5000人以上の女性の施術を担当。
独立後は女性らしい身体作りに特化したサロンを運営する傍ら、各種メディアにおいて数々のバストケア監修や執筆を手掛ける。変化の分かるボディケアには定評があり、モデルや女優、アナウンサーなど幅広い職業の女性から支持を受ける。
バストケアとヒップケア、女性ホルモンを専門分野とする。

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