HEALTHCARE : 健康
DATE : 2018.10.15
毎日のツボ押しでバストアップも!美バストにつながるツボの押し方
「バストが小さい」「たるんでいる」と悩む方の多くは、実は胸周りの筋肉がかたくなっていることが多いそう。そのため、ツボ押しでコリを改善し、かたくなった胸の筋肉が柔軟に改善することで、バストアップも期待できます。
そして、忘れてはならないのは、魅力的で美しいバストのベースには胸部を含めた体全体の健康があるということ。今回は、健康な体とバストアップを叶えるツボ押しの方法を、経路リンパマッサージの第一人者である渡辺佳子先生に教えていただきました。
ツボ押しはバストアップにも効果的
ツボ押しとは
そもそもツボ押しとは、東洋医学にもとづいた身体ケアの手法をいいます。私たちの体には、全身をめぐる“流れ”があると考えられ、西洋医学においては、たとえば血液やリンパを例として挙げることができます。そして、東洋医学においても同じような体の流れの概念があり、3つの流れ「気血水」が「経絡(けいらく)」を流れます。
この気血水のバランスがよく、滞りなくスムーズに流れていると、心身が健康で美しい状態を保てます。
一般的によく知られているツボは、東洋医学においては「経穴(けいけつ)」と呼ばれ、経絡上に位置します。つまり経絡とは、五臓六腑と体表を結ぶエネルギーのルートと考えられています。気の出入口であるツボは臓腑(ぞうふ)とも呼ばれる内臓とのかかわりも深く、経絡の流れを通じて内臓の状態が表れるポイントでもあります。
つまり、ツボを押したときに痛みやかたさがあれば、経絡の流れが滞り、内臓や体に不調があるサイン。毎日のツボ押しやマッサージによって滞った部分をよくしてあげれば、内臓を直接触らなくても不調を改善でき、自然治癒力が高まって心身を健康に保つことができるのです。
ツボ押しがバストアップに効果的な理由
バストのサイズやたるみに悩んでいる女性の多くは、経絡の流れが滞り、胸周りの筋肉がかたく、凝り固まっているケースが多いものです。そのため、ツボ押しによって経絡の滞りを改善し、コリをほぐして胸周りの筋肉をやわらかくしてあげることで、2~3サイズバストアップしたケースも実際に多くあります。胸周りのコリがなく、筋肉がやわらかくほぐれていると、バスト全体の血行がよくなり、バストにハリとツヤが生まれます。つまりバストアップは、しなやかで適度な弾力のある、健康的な美しいバストの延長線上にあるのです。
しかし、健康的で美しいバストは、健康な体がベースにあってこそ実現できるもの。魅力的なバストを手に入れるには、バストケアだけでは十分ではありません。本当の意味でバストアップを望むならば、日々の習慣の中に全身のケアを取り入れていくことが大切です。体全体の健康がベースにあることで、胸部を健やかに保つことができるのです。
ボディとバストがキレイに変わるケアとツボとは
バストアップに効果的なツボと押し方
★乳根(にゅうこん)
バストの下縁、乳頭のちょうど真下あたりにあるツボです。乳頭周りを刺激することで、女性ホルモンの分泌やリンパの流れを促進する作用が期待できる、バストアップには欠かせないツボといえます。右手の中指の先を右胸の乳根にあてます。息を吐きながらゆっくりと押し、息を吸いながらゆっくりと力を抜きましょう。左右1分ずつ行ってください。★極泉(きょくせん)
わきのくぼみの真ん中あたりにあるツボです。肩周りの筋肉を鍛える効果が期待できます。親指以外の4本の指全体で、ツボを押すようなイメージ。息を吐きながらゆっくりと押し、息を吸いながらゆっくりと力を抜きましょう。左右1分ずつ行ってください。
バストを美しく保つためのツボと押し方
バストアップを目指すには、まずは美しく健康的なバストを手に入れることが重要です。バスト全体を健康に保つために、以下のツボ押しもあわせてとり入れましょう。★膻中(だんちゅう)の位置と押し方
左右のバストトップを線で結んだとき、ちょうど中間に位置するツボです。気のめぐりをよくし、体を温めてくれる作用があります。両手の親指以外の4本指をツボにあてます。息を吐きながらゆっくりと押し、息を吸いながらゆっくりと力を抜きましょう。1分を目安に行ってください。
先述のとおり、バストサイズが小さいとお悩みの方は、胸周りの筋肉がかたくなっている傾向にあります。そのため、胸周りのコリをほぐす以下のマッサージもあわせて行い、ツボ押しによるバストアップ効果を高めましょう。
基本のバストアップマッサージ
STEP1:バスト周辺をさする
右手の親指以外の4本指を左側のわきの辺りにあてます。そのままバストの丸みに沿うようにして、くるくると円を描くように撫でさすります。反対側も同様に。STEP2:バスト周辺をもむ
右手の親指以外の4本指を左側のわきの辺りにあてます。そのままバストの丸みに沿うようにして、くるくると円を描くようにかたい部分をもみほぐします。気持ちいい程度の力加減が目安です。反対側も同様に。STEP3:バストの上下をさする
右の手のひらを左のバストの上へ、左の手のひらを下へあて、右手は中央からわきへ、左手はわきから中央へ向かってバストの丸みに沿うようにさすります。反対側も同様に。STEP4:バストを下からたたく
バストを下から持ち上げるようなイメージでやさしくたたきます。手のひらは中央をくぼませ、両手を交互に動かすのがポイント。左右とも行ってください。ツボ押しのポイントや注意点
また、ツボ押しは1日にやりすぎてもよいものではありません。また、特定の日に集中してやるよりも、1日多くても3回ぐらいの回数を守り、毎日継続していくほうが効果的です。最低1日1回を目安に、続けていくことを目標にしましょう。
ツボ押しの効果を高めるには
ツボ押しの目的とは、経絡のポイントであるツボ(経穴)を刺激し、経絡の流れをスムーズにすることです。そのため、全身のマッサージをツボ押しと一緒に実践すると、さらに高い効果が得られます。STEP1:足
足全体をまんべんなく、両手の親指で交互に押す
両手の親指を交互に動かし、足裏や甲を刺激します。左右とも同様に。
STEP2:背中・ヒップ
両手のひらを背中にあてて、ヒップまでさすり下ろします。そのままヒップラインに沿って、ヒップを持ち上げるようにさすり上げましょう。手のひらを背中にあてる際は、できるだけ高い位置に。
STEP3:お腹
両手のひらを胸の中心にあて、左右の手を交互に動かしながら恥骨までさすり下ろします。そこから両手のひらを重ねた状態で、右下腹部から円を描くように、おへその周りをさすりましょう。
STEP4:腕
腕をまっすぐに伸ばし、伸ばした腕の内側に反対側の手のひらを密着させて、手首からわきの下にかけて腕全体をさすります。左右とも同様に。
ここでご紹介した経絡リンパマッサージは、自分に合うオイルやジェルを肌に直接塗って行うのがおすすめです。手の滑りがよくなるとよりマッサージ効果が高まりますし、自分の体調に合う処方されたアロマなどはリラックス効果もあります。
また、ツボ押しやマッサージはお風呂上りに行うのがベスト。体が温まり、ツボ押しやマッサージを行う手指が清潔な状態のお風呂上りは、絶好のタイミングです。反対に、体が冷えているときは、ツボ押しの効果が出にくくなります。
ツボ押しを控えたほうがいいタイミング
ツボ押しは心身の健康維持にかかわる経絡の流れに影響します。そのため、体の状態がいつもと異なる以下のようなタイミングで行うのは避けましょう。・体調が悪いとき、疲れがひどいとき、病気やけががあるとき
・妊娠初期、妊娠の可能性があるとき
・食後2時間、飲酒後
そのほか、体の調子がいつもと違う、だるさや疲労感がある、気が向かない、といったときも、無理に行わないほうがよいでしょう。
また、ツボ押しを行うことで体に異常を感じたり、違和感があったりする場合はすぐにセルフケアは中止して、専門家へ相談してください。
セルフケアは、毎日続けることで効果が持続します。継続すれば、ツボ押しでバストアップを目指すことも夢ではありません。健康な体が美しいバストの土台にあることを忘れず、日々全身からケアしていくことを習慣にしていってください。
PROFILE
【監修】渡辺 佳子先生KEIKO WATANABE
銀座ナチュラルタイム本院総院長
渡辺佳子先生
経絡リンパマッサージの第一人者。鍼・灸・按摩マッサージ指圧に通じ、国家資格者養成する東京医療専門学校教員養成科で、マッサージ臨床学講師も務める。経絡リンパマッサージの書籍は海外書籍を含め70冊を越え、臨床の傍ら、クリエイティブな才能を生かした活動や各地でセミナーや講演活動を行う他、テレビ.雑誌の監修など活躍中。
より多くの女性がもっと元気にキレイに輝いた人生を送るための活動やプロの教育にも力を注いでいる。著書に「美バスト経絡リンパマッサージ」(マイナビ)がある。
https://naturaltime.co.jp/