HEALTHCARE : 健康
DATE : 2020.03.05
人より乳首が大きい気がする…よくあるお悩みと気になるその原因・ケア方法
胸や乳首はあまり人と比べる機会がないからこそ、「人より大きいかも…」「形が変かも?」と不安になることもありますよね。しかし、乳首の形にはいくつかのタイプがあり、約4割の方がいわゆる「普通」以外の乳首の形をしているとも言われています。そこでこの記事では、医師監修のもと、乳首の形のタイプ、乳首が大きくなる原因やケア方法などを解説します。
監修:医療法人優美会理事長、吉井クリニック院長 吉井友季子先生
自分の乳首の大きさや形にまつわるお悩みとは
乳首にまつわるお悩み
乳首にまつわるお悩みで多いのが、大きさと色に関するものです。中でも「乳首が人より大きく長い気がする」というお悩みをお持ちの方は多いようです。しかし、乳首の大きさや長さは個人差が大きく、特に授乳経験のある女性は授乳の刺激により乳首が大きく、長くなっていることが考えられます。また、授乳経験のない方でも、合わない下着の摩擦や刺激で乳首が大きくなったり、黒ずんだりすることも。まずは以下でご自身の乳首の形のタイプを把握し、お悩みの原因やケア方法を探っていきましょう。
乳首の形のタイプ
乳首の形に関するお悩みは、「実はタイプ別の特徴だった」ということもあります。ご自身の乳首の形はどのタイプか、以下の中から探してみましょう。正常乳頭
いわゆる「普通」のタイプの形です。乳首が乳頭から数mm~1cmほど出ており、外からの刺激や性的興奮によって1cm以上に膨らみます。扁平(へんぺい)乳頭
乳首の先が平らになっているため、横から見ても乳首が乳頭から出ているように見えないタイプです。正常乳頭同様、刺激や興奮により膨らみます。短乳頭
刺激や興奮によって膨らんだ時でも1cm未満の短いタイプです。長さが短い分、授乳の際に赤ちゃんが母乳を吸いづらいことがあります。陥没タイプ
乳首が乳頭の中に埋まっているタイプです。病気ではなく、正常乳頭以外のタイプの方のうち、約1割がこの陥没タイプであると言われています。吸引器などで乳首が出てくる仮性タイプ、出てこない真性タイプの2種類に分けられます。ぶつぶつタイプ
乳輪に粒状の突起があるタイプです。この突起は「モンゴメリー腺」と呼ばれる皮脂腺で、赤ちゃんに乳首の場所を知らせる役割を果たしています。ぶつぶつが多い人からほとんど目立たない人まで個人差があります。風船タイプ
扁平(へんぺい)乳頭と似ていますが、乳頭が風船のように膨らんでいるのが特徴で、「膨らんだつぼみタイプ」とも呼ばれています。乳首が大きくなる原因とは
乳首が大きくなる原因
妊娠、出産
妊娠すると、授乳時に赤ちゃんが見つけやすいよう、女性の乳首は大きくなる傾向にあります。また、出産後は授乳時に赤ちゃんに引っ張られるなどの刺激で徐々に大きくなることも。先天性のもの
乳房の大きさ同様、乳首の大きさも個人差が大きく、遺伝子の影響で大きさはある程度決まっています。大きくならないよう対策しても避けられない面もあるため、あまり気にしすぎないことも大切です。激しい運動など
もともと乳首が大きくなくても、激しい運動や合わないブラジャーの着用などによる刺激で、乳首が大きくなってしまうこともあります。こちらの原因にはさまざまな対策法がありますので、以下で解説します。乳首をケアする方法ってあるの?
乳首のケア方法
サイズが合うブラジャーを着用すること
乳首が大きくなる原因の一つとして、サイズが合わないブラジャーを着用していることが挙げられます。大きすぎるブラジャーは乳首がこすれ、小さすぎるブラジャーは圧迫されるため、どちらも乳首に余計な刺激が加わってしまいます。ブラジャーを買う時は店舗で試着し、ぴったりと合うものを選びましょう。ボディーローションなどでしっかり保湿する
肌は乾燥すると、より刺激を受けやすくなってしまいます。過度の刺激は乳首が大きくなる原因になるので、これを防ぐために普段からしっかりと保湿しましょう。お風呂上がりにすぐボディーローションや乳液を塗ってケアすることで乾燥を防げます。こすれないように柔らかい素材のブラジャーを選ぶ
サイズが合うブラジャーを着けても乳首が痛くなる方や、できるだけ刺激を避けたい方は、摩擦を最低限に抑えられるよう、柔らかい素材のブラジャーを選びましょう。綿やシルクなどの天然素材がおすすめです。乳首にまつわるお悩みは、大きさや形などさまざまです。まずは自分の乳首の形のタイプを確認し、悩みが解決しない場合はさらに原因を探ってみましょう。乳首が大きくなる原因は妊娠・出産、激しい運動などが考えられます。なかでも共通の原因である「刺激」から乳首を守るため、サイズの合う天然素材のブラジャーを着ける、保湿をするなどの対策をしてみてはいかがでしょうか。もし、乳首の大きさや形に関する困りごとや不安があって、医療機関に相談したい場合は、美容外科や美容皮膚科、乳腺専門外来の受診をおすすめします。
PROFILE
【監修】吉井 友季子先生YUKIKO YOSHII
大阪市立大学医学部卒業。H11年大阪府吹田市江坂で吉井クリニックを開院。内科、外科、婦人科疾患、健診や予防医療、美容医学に力を入れ成果をあげている。著書多数。健康・美容に関して雑誌、新聞でコメントを求められることも多い。
https://www.yoshiiclinic.jp/