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DATE : 2018.10.22

マッサージでバストアップはできる? バストマッサージの可能性と効果とは

小さいおっぱいがコンプレックスという人や、最近おっぱいが垂れてきた、ハリがなくなってきたという人にとって、マッサージでバストアップができれば朗報です。でも、実際、マッサージだけでバストアップはできるのでしょうか? 今回はバストマッサージの可能性と効果についてお話しします。

監修:医療法人優美会理事長、吉井クリニック院長 吉井 友季子先生

おっぱいを大きくするにはどうしたらいいの?ハリを保つ秘訣は?

そもそも「おっぱいが大きくならない」「ハリが出ない」「垂れる」という現象は、どうして起きてくるのでしょうか。その説明に入る前にまず、おっぱいは何でできているかというお話からします。 おっぱいは、乳汁を分泌する「乳腺組織」と乳腺の周りを埋める「脂肪組織」からできています。それを、「大胸筋」という胸の筋肉で支えています。大胸筋と乳腺や脂肪をつないで、バストの形を維持しているのが、「クーパー靭帯」です。
では、原因を見ていきましょう。

おっぱいが大きくならない原因①「女性ホルモンの分泌量が少ない」

乳腺の発達やバストのハリのカギを握るのは、エストロゲンです。女性は第二次性徴期になると女性ホルモンのエストロゲンがたくさん分泌されて、おっぱいが大きくなります。どこまでおっぱいが大きくなるかは、基本的にその人の持って生まれた遺伝的要素によって決まります。
ストレスや不規則な生活、無理なダイエットなどでホルモンバランスが乱れると、エストロゲンが分泌されにくくなり、本来のおっぱいの成長を妨げてしまうことがあります。

おっぱいのハリがでない、垂れる原因②「乳腺が脂肪に置き換わる」

ストレスや加齢などでエストロゲンが減って、新たな乳腺細胞が作られなくなると、その部分が脂肪に置き換わります。すると、柔らかくてハリのないおっぱいになります。また、脂肪は自分自身で形を保つことができないので、重力に引っ張られて下垂したり、ボリュームダウンして見えてしまいます。

おっぱいのハリがでない、垂れる原因③「クーパー靭帯が伸びる」

おっぱいの形を維持しているクーパー靭帯が伸びてしまうことも、おっぱいの下垂やハリ不足の原因になります。
クーパー靭帯には弾力性があるので、強く伸びてもある程度までなら元に戻ります。しかし、激しい運動をして強くおっぱいが揺れたりすることを繰り返していると、クーパー靭帯が切れたり、伸び切って元に戻らなくなったりします。また、加齢でもクーパー靭帯は伸びます。

マッサージでバストアップはできるのか?その答えは…

さて、マッサージでバストを大きくしたり、ハリを出したり、下垂を食い止めたりできるかというと、できること・できないことがあります。 バストのサイズアップについては、残念ながらAカップがDカップになるなどの大きな変化は期待できません。マッサージだけで乳腺細胞や脂肪細胞を増やすことはできないからです。
では、おっぱいにハリを出したり、持ち上げたりはどうかというと、これは効果が期待できます。おっぱいを支える土台である大胸筋を柔らかくしてあげれば、おっぱいが持ち上がります。また、血行を良くすれば、おっぱいに栄養が行き渡り、ふっくらハリが出ます。
それらの結果として、バストサイズが数センチ程度変わるということはありえます。 ここでのバストアップは、「サイズアップ」ではなく「おっぱいにハリを出し、丸くて形のよいバストにする」ことを目的とします。

美乳づくりにおすすめのマッサージ法

ここからは、美乳づくりに役立つおすすめのマッサージ法を紹介します。毎日続けて行くと、2週間くらいでバストのハリや感触に違いがでてきます。


大胸筋をほぐしてバストを持ち上げる

①右手で右のバストを下部からすくうように支える
②左手の指4本の腹で、鎖骨の下~バスト上部を、円を描くようにくるくるとマッサージ。内側から外側へ向かって、最後は脇にリンパを流すイメージで。
③5回を目安に行う。左のバストも同様に。


肋間筋をほぐして離れたバストを寄せる

①左手で右のバストをサイドから支え、そのまま内側へぐっと寄せる。
②右手をグーにして、脇の下に第二関節を当てる。そして、バストトップへ向かってさすり上げる。左手もバストトップへと移動させていく。
③右手のグーの位置を少し下にずらして、同じようにさすり上げる。
④このようにして①~③をくり返し、アンダーバストの位置までマッサージする。
⑤各ライン3回ずつくり返す。左のバストも同様に。


バスト全体にアプローチして高さとハリをだす

①両方の手をグーにして、第二関節を脇の前(バストの外側)に当てる。
②体の中央に向かって、両手でバストの詰まりをかき流すイメージで寄せる。
③こぶし1つ分ずつ下にずらしながら、①~②をくり返す。バスト上部・バストトップ・アンダーバストの高さで、各ライン3回ずつ。
④手をパーに開き、両手の手首でバストを外側から内側に押す。


上記のバストマッサージは毎日できると理想的。余裕がない人は2日に1回でも。慣れれば1回5分くらいでできるようになります。入浴前やバスタイム中など、自分が取り入れやすいタイミングで習慣化してみてください。
マッサージを始めた日から、写メを撮って記録するのがおすすめ!後で見返すと、マッサージの効果が実感できます。

効果の実感を高める4つのポイント


マッサージの効果をより高めるために、次の4つのポイントを取り入れてみてください。

①マッサージ用のオイルやクリームをつける

肌の滑りをよくするために、オイルやクリームをたっぷり塗りましょう。おっぱいだけでなく、鎖骨から両脇、肋骨まで広く塗ってください。お気に入りの香りのものなら、気分も上がります。

②力を入れ過ぎない

強い力でマッサージすると、肌を傷めたり、乳腺を刺激して腫れたりする恐れがあります。気持ちよく筋肉やコリがほぐれる程度の力加減でマッサージしましょう。

③リンパを流して老廃物を体外に排出する

リンパは疲労物質や老廃物を運ぶ下水道のような働きをします。全身にリンパ管はありますが、わきの下や鎖骨周辺など、おっぱい周りにはリンパの大きな関所があります。ここを意識して流すことで、おっぱいの新陳代謝を促すことができます。また、全身のむくみ、こり、冷えなども解消できます。

④おっぱいにあるツボを刺激する

おっぱい周りには、たくさんのツボがあります。壇中(だんちゅう)、乳根(にゅうこん)などのツボを刺激することで、女性ホルモンの分泌を促すのです。
壇中は、乳首と乳首を結んだ中央部分(第四肋間の高さで、胸骨上の位置)にあります。乳根は、左右の乳首から指2本分(約3センチ)下に、それぞれあります。

バストマッサージはコツコツやり続けることが大事。そのうち、「美乳づくりのため」というより、「気持ちがいいから自然にやってしまう」というふうに変わっていくはずです。 マッサージのついでに、乳がんのセルフチェックをするのもおすすめです。乳がんのセルフチェックのしかたは、月1おっぱいチェックで紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

PROFILE

【監修】吉井友季子先生YUKIKO YOSHII

医療法人優美会理事長、吉井クリニック院長
大阪市立大学医学部卒業。H11年大阪府吹田市江坂で吉井クリニックを開院。
内科、外科、婦人科疾患、健診や予防医療、美容医学に力を入れ成果をあげている。
著書多数。健康・美容に関して雑誌、新聞でコメントを求められることも多い。
https://www.yoshiiclinic.jp/

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