HEALTHCARE : 健康
DATE : 2018.08.06
日本人女性の胸のサイズは平均何カップ?バストアップも叶う正しいブラの選び方
人によって体型が異なるように、バストもまた遺伝や年代、ライフスタイルなどによって形もサイズもさまざま。自身の胸元に磨きをかけてさらに自信を持つには、まず現状を正しくチェックすることが大切です。
そして1日の半分以上私たちの胸に寄り添ってくれるブラジャーを見直すことが、美胸への近道になります。早速、基礎から正しく見直していきましょう!
監修:医療法人ビバリータ ポートサイド女性総合クリニック院長 清水なほみ先生
そもそもカップって何のサイズ?
つまり小さいカップから順にAカップ(10cm差)、Bカップ(12.5cm差)、Cカップ(15cm差)といったように統一されています。
日本人女性の平均はBカップ!?
そこで気になるのが日本人女性の平均値。下着メーカーのトリンプ・インターナショナル・ジャパンの調査によると、一番多いカップサイズはBカップの約33.2%。次にCカップの約24.1%、Dカップの約17.0%と続きます。しかし、同社の実売データをもとに「客が購入したブラジャーのカップサイズの推移」のグラフを見てみると、Bカップが19.0%、Cカップが25.6%と、自身が思っているよりも大きめのブラジャーが店頭では売れていることになります。
今、私たちが着用しているブラジャーは本当に正しいサイズでしょうか。そして、それはいつ購入したものでしょうか。今一度、ブラジャーのコンディションを確かめてみましょう。
さらに、このデータで特筆すべきは55歳以上の女性の平均サイズはBカップが76.8%を占めるということ。年齢を重ねることで起こる体質の変化や女性ホルモンの減少が考えられますが、可能な限り今のバストの状態をキープしたいもの。そのためにも体型に合ったブラジャーを選ぶことはとても重要です。
参照:トリンプ調査「下着白書」vol.17基礎調査編(2017年4月発行)より
間違ったブラジャーはバストの形を崩してしまう!
緩い肩ひもや伸び切ったアンダーテープ、そしてサイズそのものが大きいブラジャーはバストの形が崩れてしまう一因になります。さらにバストを支えるクーパー靭帯に負担がかかりやすくなるため、下垂を引き起こす可能性もあります。
一方で、アンダーバストや肩にブラジャーの跡が残ってしまうのはタイトな証拠です。
日々の美しい胸元はもちろん、バストアップにも一役かってくれるブラジャーは一体、どのように選べば良いのでしょうか。
3カ月〜半年に1回、プロに測ってもらうこと!
ブラジャーのカップにはメーカーによってさまざまなデザインがあります。バストに美しい谷間をつくる4分の3カップ、大きめのバストを包み込み肩ひもの負担を軽減するフルカップなどが挙げられます。これらは同じB70でも、バストのボリュームや体の厚みなどの体型は千差万別だからこそ。サイズそのものは合っていても脇やバスト上部に脂肪があふれてしまう、などの場合は臆すことなくアドバイザーに相談してみましょう。きっと自身のバストにマッチしたカップデザインを提案してくれます。
また下着を選ぶには、試着室が多めに設置してあり、ゆっくりと計測したりチェックしたりできる店舗が理想的です。専門のスタッフに自身のライフスタイルやなりたい胸の形を伝えながら、正しいサイズのブラジャーを選ぶようにしましょう。
胸のサイズ変化にまつわるウソ&ホント!
Q:胸のサイズは日々変わるってホント?
A:ホント。
月経周期による女性ホルモンの波によって胸の大きさは変化しています。特に排卵後、つまり月経前に分泌されるプロゲステロンの影響で乳腺間に水を含んだ浮腫ができるので、胸は一時的に張った状態、つまり大きくなったかのように見えます。個人差はありますが、なかには1カップほど変わる場合も。普段着用しているブラジャーがきついと感じたら、月経前用のワンサイズ大きめのブラジャーを用意するのもひとつの方法です。
Q:左右のバストの大きさが揃っていないのはヘン?
A:ウソ。
顔や骨格などに左右差があるのと同様に、バストの大きさも左右で異なる場合がほとんどです。一般的には心臓の上にある左が大きいことが多いといわれていますが、個人差があるので一概にはいえません。サイズが異なる場合は、大きい方のバストに合わせてブラジャーを着用するのが正解。どうしても気になる場合はパッドを入れるなどして調整するのも良いですね。
Q:バストを小さく見せるにはワンサイズ下のブラジャーが良い?
A:ウソ。
一見、バストを小さく見せるこの方法、胸の形を崩したりクーパー靭帯を刺激することで下垂を引き起こしたりと美しいバスト、ひいてはボディラインをつくるうえではおすすめできません。最近では大きい胸の形をしっかりキープしたまま、高さを逃がしたり脇の脂肪をカバーしたりするデザインも多く発売されています。ブラウスシャツやニットなど、普段よく着用するスタイルで来店&試着してみてくださいね。
PROFILE
【監修】清水なほみ先生NAHOMI SHIMIZU
日本産科婦人科学会専門医
日本不妊カウンセリング学会認定カウンセラー
全ての女性が「自分らしい輝きを取り戻す」場として、横浜に婦人科クリニックを開業。婦人科医としての診療のみにとどまらず、漢方やキネシオロジーなどの代替医療も総合的に活用しながら診療にあたる。また、トランスフォーメーショナルコーチ®のテクニックをフルに活用し、ブログでの情報発信やワークショップ、診療内のカウンセリング等で「本来の自分の姿に戻ることで健康を取り戻す」医療を展開している。
https://www.vivalita.com/