HEALTHCARE : 健康
DATE : 2018.10.22
「胸がでかいね」と言われることに悩む女性は多い!人によって胸が大きくなるのはなぜ?
女性のバストサイズは人によってさまざまです。中には「胸が大きいのがイヤ」と悩む女性もいます。大きな胸を持つ人は、普段からどんなことに悩まされているのでしょうか。大きな胸ならではの悩みや、胸が大きくなる理由、胸を小さく見せる方法などについご紹介します。
胸が大きくて悩む女性は多い
胸が大きいと、生活する中でさまざまな悩みに出くわします。胸が大きいことから生じる悩みを肉体面、精神面の両方からみていきましょう。
●肩がこる、姿勢が悪くなる
胸が大きいとその分重さが加わり、体に負担を与えます。大きな胸を上半身で支えるため、肩こりに悩まされる人も少なくありません。肩こりは筋肉がこわばり、血液のめぐりが悪くなることで起こります。さらに、血行不良や筋肉のこわばりから、頭痛や吐き気などの症状を併発することも。大きな胸が原因でこうした体の不調が起こる場合、症状は一時的に終わるわけではなく慢性的に続くので大変辛いものです。また、胸の重さにひっぱられる形で、猫背の姿勢になってしまう人もいます。肩こりや体の不調から背筋を伸ばすよりも猫背になる方が楽に感じる場合もあり、背中を丸め前かがみの姿勢をついとってしまいます。姿勢が悪いと血液の流れが阻害されるため、肩こりが悪化するなどの悪循環に陥ってしまいかねません。
●下着や服のサイズがない
下着を買いに行っても「サイズがない」という悩みもよく聞かれます。やっと見つけた大きなバストサイズのブラジャーは海外からの輸入品で値段が高く、出費にも悩まされます。またデザインや色も派手なものなど、選択肢が限られていることもあり、自分好みの下着を見つけるのも一苦労です。●悩みを共有することができない
胸が大きいことで悩んでいると打ち明けると、同じ女性からは「大きいことがうらやましい」「どうしてそんなことを言うの?」という反応が返ってくることも多いのです。悩みを理解してもらえないばかりか、贅沢な悩みとして受け取られたり、自慢していると勘違いされたりすることも。悩みやコンプレックスを打ち明けた相手から反感を買う結果になってしまうのは本当に辛いものです。胸が大きくなるのはなぜ?
●胸の大きさに個人差がある理由
バストの成長はホルモンの分泌によって促されます。8~12歳くらいから女性らしい体つきになる第二次性徴が始まりますが、このとき脳下垂体の前葉部から「性腺刺激ホルモン」が分泌され、「女性ホルモン」の影響を受けて乳房が膨らみます。バストサイズはこの女性ホルモンの量に大きく影響を受けます。バストは思春期から成人になるまでの間にゆっくり成長し、その期間に女性ホルモンがたくさん分泌されると、その分胸が大きくなる可能性が高まります。ただし、バストの成長には食生活やストレスなども影響し、複合的な要因が絡み合っています。単純に、女性ホルモンの量だけで胸の大きさが決まるわけではないので、例えば女性ホルモンを薬で追加したからと言って、バストアップになるわけではありません。
●バストサイズの遺伝は本当?
胸の大きさは遺伝するという意見もありますが、100%というわけではありません。母親は胸が大きいのに娘は小さい、反対に母親は胸が小さいのに娘は大きいという場合もあります。また同じ両親を持つ姉妹でも胸の大きさはそれぞれです。バストサイズの遺伝は30%程度で、そのほかに環境や生活習慣、ホルモンバランスなどからも影響を受けます。バストサイズは遺伝で決まるというものではなく、個人差が大きく現れるものです。胸を小さく見せる方法や着やせ方法
●着やせ
ブラと言えば「胸を大きくきれいに見せる」デザインが主流ですが、大きな胸に悩む人に向けて「大きな胸を小さく見せるブラ」も発売されています。バストを包み込みトップの高さをおさえることで、ボリュームダウンして見せることができます。コンパクトなシルエットを作り出すことができるので、これまで着にくかったボタン付きのシャツもすっきり着こなすことができますよ。体のラインが出にくい服もオススメです。ブラックやネイビーなど濃い色のものは引き締め効果があり、体のラインを拾いにくいカラーです。シフォン素材のトップスは上半身全体がふんわりとして見えるので胸が目立ちません。細身のパンツやタイトスカートなどで下半身を引き締めると、メリハリが効いて体全体をスッと細く見せることができます。
●胸ダイエット
胸は脂肪でできているため、ダイエットで体重を落とすと胸も小さくなります。厳しい食事制限など体に負担をかける過度なダイエットは禁物ですが、運動や健康的な食事を心がけて胸ダイエットをしてみるのもよいかもしれません。効果的に脂肪を燃やすには、有酸素運動がベストです。ジョギングや縄跳びなども良いのですが、走ったり跳んだりする運動は大きな胸が揺れて負担になる可能性もあります。ウォーキングやスイミングなら、バストに負担をかけずに取り組むことができるので長続きしやすそうです。
PROFILE
【監修】清水なほみ先生NAHOMI SHIMIZU
日本産科婦人科学会専門医
日本不妊カウンセリング学会認定カウンセラー
全ての女性が「自分らしい輝きを取り戻す」場として、横浜に婦人科クリニックを開業。婦人科医としての診療のみにとどまらず、漢方やキネシオロジーなどの代替医療も総合的に活用しながら診療にあたる。また、トランスフォーメーショナルコーチ®のテクニックをフルに活用し、ブログでの情報発信やワークショップ、診療内のカウンセリング等で「本来の自分の姿に戻ることで健康を取り戻す」医療を展開している。
https://www.vivalita.com/