HEALTHCARE : 健康
DATE : 2018.08.06
月1 おっぱいチェック
あなたは、自分のおっぱいに変化を感じたことはありますか?
乳がんは手で触ることができるおっぱいに発生するため、自分で見つけやすい病気です。実際に乳がん患者の半分以上は、自分で異変に気づいたと言われています。
そのため、乳がんから自分の身を守るには、セルフチェックがとても大切。
20歳以上の女性の場合、乳がんのセルフチェックは月に1回必要だと言われています。
乳がんは発見が早ければ早いほど、治療効果や治癒率は高くなると言われる病気のひとつです。早期発見のために、自分の目で見て、手で触って、おっぱいに変化がないか確かめましょう。
詳しくは「乳がんは早期発見が大切」のページをご覧ください。
90秒で分かる!月1セルフチェックを習慣に!
監修:ピンクリボン ブレストケアクリニック表参道 院長 島田菜穂子先生
チェックのタイミングは?
生理が始まってから5~7日を目安に!
私たちのおっぱいは、排卵から生理前にかけて張りや痛みが出やすくなります。
このタイミングでチェックしても、しこりやさまざまな違和感に気づきにくいため、生理後のおっぱいが柔らかくなる時期を待ちましょう。ベストは生理が始まった日から5〜7日目。生理がきたら、「そろそろおっぱいチェックをしなくちゃ!」と思い出してください。
1. おっぱい表面の変化を目でチェック
そのため、チェックのスタートは目で観察することから!まずは鏡とじっくり向き合ってみましょう。
両手を上げた状態で、鏡を見てチェックしよう!
※おっぱいチェックを行う際は服・下着を脱いで、直接乳房をチェックしましょう腰に手を当てて、正面と斜めからも見てみよう!
※おっぱいチェックを行う際は服・下着を脱いで、直接乳房をチェックしましょう乳房・乳首の状態を観察しよう!
おっぱいの表面にへこみができたり、その逆に赤く腫れたり。皮膚が引きつれたり、乳首がへこんでいたり。これまでなかった変化が起きていないか、すみずみまで観察してください。2. 入浴中に手で触ってしこりをチェック
ボディソープや石けんをつけると手がすべりやすくなり、おっぱいの状態を把握しやすくなります。
乳房の表面を「の」の字を描くようにさわろう
手にボディソープをとったら、乳房と反対側の手の3本指をそろえ、指の腹をおっぱいにあてます。軽く皮膚がへこむくらいの力加減が良いでしょう。そして、小さな「の」の字をくるくると描きながら乳房の全体をまんべんなく触り、しこりや凹凸がないか確認しましょう。※おっぱいチェックを行う際は服・下着を脱いで、直接乳房を触ってチェックしましょうしこりはない?
おっぱいの触り心地を確認
乳房上部から脇の下ラインを触ってみよう
片腕を上げて、おっぱいの上部から脇の下もチェック。指の腹で小さな「の」の字をくるくると描きながら、触っていきましょう。比較的乳がんができやすい部分なので、念入りに確認してください。
※おっぱいチェックを行う際は服・下着を脱いで、直接乳房を触ってチェックしましょう
わきの下まで広範囲に異変がないかチェック
3. おやすみ前に触り方を変えてチェック
起き上がった状態では乳房の厚みがありチェックが難しい乳房の下方の部分も、
仰向けに寝ることで乳房が平らに均一になるので分かりやすくなります。
乳房の外側から内側に向けて指の腹をすべらせて
3本の指の腹をそろえて小さな「の」の字をくるくると描きながら、乳房全体を触っていきましょう。おっぱいの、しこりやこぶ、硬い部分などがないかを確認。
※おっぱいチェックを行う際は服・下着を脱いで、直接乳房を触ってチェックしましょう
仰向けに寝て、背中にまくらを当てた状態で触ろう
仰向けに寝て、チェックする乳房側の背中にまくらやクッションを入れ、左右のおっぱいを平らな状態にしてチェックしましょう。※おっぱいチェックを行う際は服・下着を脱いで、直接乳房を触ってチェックしましょう
引っかかりはない?触り方を変えて確認
4. 90秒で分かる!月1セルフチェックを習慣に!
リンククロス ピンクでは「女性技師の対応」など、自分にあった病院を検索できる 「乳がん検診サポートサービス」 を提供していますので、ぜひチェックしてみてください。
乳がん検診サポートサービス
PROFILE
【監修】島田菜穂子先生NAOKO SHIMADA
ピンクリボン ブレストケアクリニック表参道 院長。
1986年筑波大学卒業後、筑波大学附属病院、東京逓信病院勤務、同院で1992年乳腺外来を開設、1999年米国ワシントン大学ブレストヘルスセンター留学を経て2008年ピンクリボン ブレストケアクリニック表参道を開院。2000年乳房健康研究会を発足し、乳がん啓発団体として日本初のNPO認証を受けピンクリボン運動を推進。日本医学放射線学会放射線科専門医、日本乳癌学会乳腺専門医、日本がん検診診断学会認定医、日本スポーツ協会認定スポーツドクターなどの資格を持つ。