HEALTHCARE健康

HEALTHCARE : 健康

DATE : 2026.11.04

仕事も人生も、長く心地よく。~自分らしく働き続けるために、今知っておきたい女性の健康~

仕事に本気で向き合い、目の前の役割を果たし続ける日々。
体調のことは後に回して、つい頑張り続けてしまっていないでしょうか。

出産や治療、体調の変化など、女性特有のライフイベントは、いまや働く時期と重なり合うのが当たり前になりつつあります。
それでも多くの場合、不調は突然やってくるものではありません。

・ なんとなく疲れが抜けない
・ 気分の波が以前より大きい
・ 回復に時間がかかるようになった

そんな小さな違和感を抱えながら、「まだ大丈夫」と進み続けてしまう。
女性の不調は、気づきにくく、我慢してしまいやすい傾向があります。

だからこそ今必要なのは、不安を先取りすることではなく、“今の自分の状態”と“これから起こりやすい変化”を知っておくこと。

それは、これからの働き方と人生を、より心地よいものにしていくための準備でもあります。

 

【20代】頑張れる今だからこそ、土台を整える


仕事を覚え、任されることが増え、多少の無理がきく時期。
体力も気力もあり、「自分はまだ大丈夫」と感じやすいフェーズです。
一方で、PMS(月経前症候群)や生理痛、貧血など、毎月のコンディションに左右されやすいのもこの時期の特徴です。


多く見られる不調・疾患

PMS/月経困難症/月経不順/無月経/貧血


この時期のポイントと解決策

この段階で大切なのは、自分の体調を“感覚”ではなく“情報”として捉えること。
たとえば、生理周期・睡眠時間・気分の波をアプリやメモで可視化するだけでも、「自分はどんなタイミングで調子を崩しやすいのか」に気づけます。
また、「婦人科=大きな不調がある人が行く場所」と思いがちですが、実際には相談や予防目的で利用していい場所。
つらさを言語化し、第三者に伝える経験そのものが、将来のセルフケア力につながります。  

【30代】選択肢が増えるほど、心とからだは揺らぎやすくなる


仕事では専門性が高まり、責任も大きくなる一方、
ライフイベントがより現実的なテーマとして浮上してくる頃。


増えやすい不調・疾患

子宮内膜症/子宮筋腫/妊娠・不妊に関する悩み/産後の心身不調


この時期のポイントと解決策

忙しさを理由に、自分のからだの変化を後回しにしがちですが、この時期こそ「定期的に立ち止まる仕組み」を持つことが重要です。

たとえば、年に一度は婦人科チェックを“予定として確保”する。
生理の量や痛みの変化、以前より疲れやすくなっていないかを振り返る。

不調がなくても「確認する」姿勢が、安心感と選択肢を増やします。
心身のケアは、キャリアの妨げではなく、続けるための前提条件です。  

【40代】これまでと同じやり方が合わなくなる


責任ある立場になるほど、「自分が踏ん張らねば」と感じる場面が増えます。
同時に、ホルモンバランスの変化により、心身に揺らぎが出やすくなります。


意識したい不調・疾患

乳がん/プレ更年期症状/気分の落ち込み・不安


この時期のポイントと解決策

ここで必要なのは、我慢でも気合でもなく、視点の転換。
不調を「年齢のせい」と片づけず、検診や相談を“自己管理の一部”として組み込みます。
また、完璧にこなそうとするほど疲弊しやすい時期。
業務のやり方を見直したり、人に任せたりすることは、弱さではなく持続可能性を高める判断です。  

【50代】頑張り方を変える、という選択


心身の変化が重なり、これまでの延長線上では立ち行かなくなる感覚を覚える人も。


多い不調・疾患

更年期症状・更年期障害/子宮体がん/睡眠障害


この時期のポイントと解決策

「耐えればやり過ごせる」と思わず、必要であれば更年期外来など専門的なサポートを頼ることが大切です。
また、働き方や生活リズムを見直し、エネルギーの使いどころを選ぶことで、心身の負担は大きく変わります。  

今日からできるアクション


女性の健康は、特別な人だけのテーマでも、ある時期だけの話でもありません。

知る → 気づく → 行動する。

小さな一歩が、これからの働き方と人生を静かに支えてくれます。

※本記事は情報提供を目的としたものであり、診断や治療に代わるものではありません。
監修:三浦 直美 先生


経歴:
2001年 日本医科大学医学部 卒業
2001年 日本医科大学付属病院 初期研修
2003年 日本医科大学北総病院
2004年 海老名総合病院
2005年 葛飾赤十字病院
2016年 みうらレディースクリニック 副院長
2024年 前田産婦人科

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