HEALTHCARE健康

HEALTHCARE : 健康

DATE : 2025.11.14

メンタルヘルスを守るためのアプローチ

毎日、色々な「ストレス」を抱えずに過ごすのは、なかなか難しいことです。誰でも気分の落ち込みや不安を感じることはあると思います。でも、ストレスが大きくなり、心の健康に影響が出てきた時は、適切なケアが必要です。
メンタルヘルスは体の健康と同じくらい大切なものなので、日頃からストレスと上手に付き合い、心を大切にすることを心がけましょう。
今回は、日常生活で実践できるこころのケア向上の具体的な方法をご紹介します。

 

ストレスと上手に付き合い、心のバランスを保つ工夫


ストレスとは、周りからの様々な刺激によって、心身が緊張状態になることを指します。例えば、騒音や天候、転居といった環境の変化、または、仕事での失敗や気持ちが落ち込むといった心の状態も影響してしまいます。忙しい仕事はもちろんのこと、幸せなはずの結婚や出産といった出来事も、実は「ストレス」としてこころに負担をかけ、不調の原因となることが。

ストレスと上手に付き合う工夫 、心の健康を維持するための具体的な方法を、いくつかご紹介します。


1. マインドフルネス/瞑想

「今、ここ」に意識を集中することで、雑念を払い、こころの静けさを取り戻す練習です。専用のアプリもありますが、静かな場所で数分間深呼吸をするだけでもこころが落ち着きます。


2. ヨガ

呼吸に合わせて体を動かすことで、心身の緊張をほぐし、リラックス効果を高めます。様々な種類があるので、自分に合ったスタイルを見つけるのも楽しみの一つです。


3. 運動

ウォーキングやジョギングなどの適度な運動は、気分を整えるサポートになることがあります。無理なく続けられる運動習慣を取り入れてみましょう。


4. 睡眠

質の良い睡眠は、心身の疲労回復に不可欠です。寝る前にカフェインを摂らない、リラックスできる環境をつくるなど、睡眠の質を高める工夫をしてみましょう。


5. 食事

栄養バランスの取れた食事は、心身の健康を支える基盤です。特に、ビタミンB群や鉄分はメンタルヘルスに深く関わっているので、意識して摂取するようにしましょう。


6. 趣味

好きなことに没頭することで、ストレスを発散し、こころの充足感を得ることができます。読書、映画鑑賞、音楽、旅行など、自分が楽しめる趣味を見つけるのも手です。


7. 人間関係

家族や友人、同僚など、信頼できる人と話をすることで、こころの負担を軽減することができます。一人で抱え込まず、周りの人に相談することも大切なことです。
 

専門家への相談も選択肢の一つ


セルフケアで改善が見られない場合や、深刻な悩みを抱えている場合は、専門家への相談も検討しましょう。精神科医やカウンセラーは、客観的な視点からアドバイスやサポートを提供してくれます。  

相談窓口の一例

• 厚生労働省 いのち支える相談窓口:https://jscp.or.jp/soudan/index.html
• よりそいホットライン:0120-279-338


メンタルヘルスは、毎日の生活の質に大きく影響します。ご紹介した方法を参考に、ご自身に合った方法でこころの健康をケアし、穏やかに過ごすためのヒントとして 、心身共に豊かな生活を送りましょう。

※参考:厚生労働省「こころの耳」・「睡眠と健康」・国立健康・栄養研究所「栄養とこころ」WHO「Physical activity」

取材・監修:日本産科婦人科学会専門医
日本医師会認定産業医
窪田真知 先生


福岡大学医学部を卒業後、産婦人科での臨床経験を積む。幅広い年代の患者の診療にあたる傍ら、2015年からは産業医としても活動を開始。学生向けの講演や市民講座で講師を務めることも。

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